カテゴリー別アーカイブ: 池・湿地

イヌショウマ

イヌショウマ

 イヌショウマは、木陰のジメジメした場所に生えています。どこにでもあるわけではありませんが、何本かまとまって生えていることが多い印象があります。薄暗い谷間を歩いていて、この花に出会うと、穂が白く浮かび上がるように見え、幽玄な雰囲気がします。キンポウゲ科の花は、フクジュソウやキンバイソウなど、どちらかというと派手なイメージがありますが、この花は清楚でつつましやかに咲いています。
 近い種類で、花穂がより大型のサラシナショウマも鎌倉横浜周辺に自生していますが、めっきり数が少なくなりましたが、この花はまだまだ健在です。

ツリフネソウ

ツリフネソウ

 ツリフネソウは、川の流れや田んぼの脇などの湿った場所に育ちます。湿地がほぼ失われた都市部では、なかなか見ることができなくなりました。
 鎌倉では、谷戸に入ると、まだまだ目にすることができます。人の近づくことが容易でない場所や、有人で管理されている公園内では、群生していることもあり、そういう場所に行き当たると、その美しさに見とれてしまいます。
 花の形は独特で、造形の妙を感じさせます。黄色い花を咲かせるキツリフネも鎌倉では見られますが、数は少ないです。キツリフネは、初夏から秋口まで咲いているのに対し、ツリフネソウは、9月~10月と夏期が短いです。

ツリフネソウ(天園ハイキングコース)
ツリフネソウ(天園ハイキングコース)

ハンゲショウ

ハンゲショウ

ハンゲショウは、花を付ける時期が近づくと葉の一部が純白となる変わった草です。(写真の個体では白が目立ちませんが、個体差があります)全国的に急速に姿を消した湿地に生える植物は、絶滅の危機に貧している種が多く、このハンゲショウも例外ではありません。
幸いにも、鎌倉では、この草はいくつかの場所で今も自生しています。また、長谷寺、海蔵寺、鎌倉中央公園などの管理された場所でも植栽されています。

ハナショウブ

ハナショウブ

ハナショウブは、6月上旬から梅雨の時期にかけて開花します。
鎌倉でハナショウブといえば、明月院と鎌倉中央公園が双璧ではないでしょうか。
北鎌倉の明月院では、本堂の後ろの庭園が、この時期に特別公開されます。拝観料に加えて別途料金はかかってしまいますが、庭園を埋め尽くすハナショウブは、一見の価値があると思います。
山崎にある鎌倉中央公園は、無料で開放されています。大船駅からバスか、湘南モノレールの湘南町屋駅から徒歩でアプローチできます。
その他、長谷寺や海蔵寺でも楽しむことができます。