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ハンゲショウ

ハンゲショウ

ハンゲショウは、花を付ける時期が近づくと葉の一部が純白となる変わった草です。(写真の個体では白が目立ちませんが、個体差があります)全国的に急速に姿を消した湿地に生える植物は、絶滅の危機に貧している種が多く、このハンゲショウも例外ではありません。
幸いにも、鎌倉では、この草はいくつかの場所で今も自生しています。また、長谷寺、海蔵寺、鎌倉中央公園などの管理された場所でも植栽されています。

ケイワタバコ

ケイワタバコ

ケイワタバコは、鎌倉の風土にベストフィットしていると感じるのは私だけでしょうか。ケイワタバコは、鎌倉市内の

明月院のケイワタバコ
明月院のケイワタバコ
至る所で普通に見られます。しかし、隣接した横浜市南部では、あまり見られません。
この草の生える場所は、湿った崖に特化しています。それも北向きのことが多いです。鎌倉石と呼ばれる砂岩や凝灰岩の切りだされた崖、切通しの崖、寺院や古い邸宅建立のために造成された崖、自然の渓谷にできた崖などにびっしりと独特の葉を広げて群生しているのを見ると、鎌倉を感じます。
子供の頃に、逗子の神武寺にハイキングに行った時に会った老人に、「ヒトッパグサ」と教えられて以来、この植物を好きになりました。
梅雨の時期には、薄紫色の小さな花をたくさん付けます。崖一面がこの花で彩られます。報国寺、東慶寺、明月院、建長寺、朝比奈切通、散在ガ池森林公園が特にお薦めです。

ヤマユリ

ヤマユリ

ヤマユリは、神奈川県の花にも指定されている代表的な野草です。
鎌倉周辺では、堀取られて少なくなりつつあるとはいえ、まだまだ数多く見ることができます。
3月末ぐらいから芽吹きが見られ、大きな株は、茎の先に蕾を付けます。更に育つと、鈴なりに花を付ける株もあります。
しかしながら、鎌倉近辺では、公園内や寺社の境内のような管理されている場所以外では、蕾までは見られても開花したとたんに摘み取られてしまうようで、花が見れたら幸運です。
ハイキングコース脇で朝に開花した花を見つけ、夕方同じ場所を通ったら花だけがもぎ取られていたこともありました。
この花は、見かけの豪華さとはかけ離れた悪臭を振りまきます。花を採ったとしても、家まで行き着くまでに悪臭に耐え切れず、どこかに捨て去られているのではと想像しています。
また、根ごと掘りとって自宅で栽培するのも、成功率は低いです。理由はよくわかりませんが、高確率で病気にかかり枯れてしまうためです。この根は、高級山菜でもあります。山で掘り取るのではなく、スーパーで「ユリネ」として売られているものを調達するようにしていただきたいです。
この花を確実に目にできるお薦めの場所は鎌倉中央公園です。ボランティアの方々が、種を採って撒いて増殖させているとのことでした。ちょうど梅雨の時期が見頃です。

ハナショウブ

ハナショウブ

ハナショウブは、6月上旬から梅雨の時期にかけて開花します。
鎌倉でハナショウブといえば、明月院と鎌倉中央公園が双璧ではないでしょうか。
北鎌倉の明月院では、本堂の後ろの庭園が、この時期に特別公開されます。拝観料に加えて別途料金はかかってしまいますが、庭園を埋め尽くすハナショウブは、一見の価値があると思います。
山崎にある鎌倉中央公園は、無料で開放されています。大船駅からバスか、湘南モノレールの湘南町屋駅から徒歩でアプローチできます。
その他、長谷寺や海蔵寺でも楽しむことができます。